仙台市議会 > 2007-02-22 >
平成19年第1回定例会(第5日目) 名簿 2007-02-22
平成19年第1回定例会(第5日目) 本文 2007-02-22

  • "国旗掲揚"(/)
ツイート シェア
  1. 仙台市議会 2007-02-22
    平成19年第1回定例会(第5日目) 本文 2007-02-22


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:          ────────○────────     午後一時開議 ◯議長(柳橋邦彦)これより本日の会議を開きます。  本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第五号に記載のとおりであります。          ────────○────────     日程第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(柳橋邦彦)日程第一 会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員には、会議規則第百十条第一項の規定により、嶋中貴志君及び橋本啓一君を指名します。          ────────○────────     日程第二 一般質問 3: ◯議長(柳橋邦彦)日程第二 一般質問を行います。  順次発言を許します。  まず、大槻正俊君に発言を許します。     〔二十二番 大槻正俊登壇〕(拍手) 4: ◯二十二番(大槻正俊)議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。社民党市議団の大槻正俊であります。  第一点目は国際交流とまちおこしについて、提言も含めお伺いいたします。  昨年は魯迅生誕百二十五周年、一昨年は魯迅の仙台留学百周年という記念すべき年でありました。記念すべき年ということで、昨年は仙台市で、中国で、さらには魯迅の恩師、藤野先生の故郷の福井県あわら市でさまざまな取り組みが行われました。  私は昨年、市民の皆さんの取り組みとして、劇団、NPO法人仙台小劇場が呼びかけた仙台における魯迅をテーマにした演劇を通した発信に共鳴し、ささやかな役者の一員としても参加させていただきました。「遠い火―仙台における魯迅―」は、九月にエル・パーク仙台で市民向けの公演を三回行いました。十月には北京魯迅記念館の招待による六日間の中国公演も行いました。北京では九個劇場で二回、上海では上海魯迅記念館、有名な復旦大学で公演を行い、多くの中国の皆さんに見ていただくことによって大いに交流を深め、魯迅留学の地、仙台を中国の皆さんにさらに印象づけたのであります。北京の二日間では、仙台市から派遣されているCLAIR自治体国際化協会の菅原さん、偶然にも市長の後輩にも当たる井出公使からお世話をいただきました。十二月には、恩師、藤野先生のふるさと、あわら市の招待により、あわら市観光文化会館で市を挙げての歓迎の中で公演を行いました。  今回の当初予算の中に海外シティセールスの経費が盛り込まれており、中国に対する魯迅のゆかりを活用した仙台のPRを行うということであります。この間、十六年度からの中で仙台市として中国の紹興、上海、北京の魯迅記念館と順次交流協定を結ぶなど、地味ではありますが、取り組まれてまいりました。ネットワークをつくる取り組みは現在どのように推進されているのかお聞かせください。また、今回はどのようなPRを行おうとしているのかお示しください。  魯迅先生は、仙台で学んだときに記録したノートが中国の国宝に指定されており、中国で最も尊敬された文豪、思想家で、中国の小中学校の教科書にも登場し、現在も中国国民の尊敬を集めております。本格的な記念館も北京、上海、紹興に設置されており、多くの国民が訪れているのであります。御承知のように、魯迅が中国国民から大きな尊敬を集める人物となったのは、自身も述べておられるように仙台での留学時代がきっかけでした。仙台市民との多くの触れ合いがあり、当時日本とロシアの戦争の時代、東北の農村の凶作もあり、疲弊した庶民生活を見、市民との交流から得るものがあり、やがて指導者としてみずからの国を救おうと自覚されたのだと思います。
     魯迅は、現在の一番町の江陽写真館のところにあった森徳座という芝居小屋にも出入りし、庶民生活を実体験しております。当時の地元新聞にも魯迅の来仙は報道されており、当時の仙台市民は外国人留学生第一号とも言うべき魯迅を差別や偏見を持たずに受け入れました。その精神は、学都仙台として多くの留学生を受け入れるなど、今日に引き継がれているわけであります。現在も中国の人は、自分たちの最も尊敬する人を温かく迎え入れてくれた仙台の地名は、ほとんどの人がよく知っており、仙台は尊敬を持たれている都市であります。それだけに毎年一千二百名を超える中国人留学生が第二の藤野先生に会うべく仙台で学んでおります。中国に限らずアジアからの仙台への留学生は多いだけに、温かく迎え入れることは将来の自治体レベルからの平和外交、経済・文化交流に結びついていくものだと確信しております。この意義の御認識をお聞かせください。  これまで魯迅についての取り組みは、博物館前にある記念碑に見られるように、市民の取り組み、東北大学の取り組みが中心でありました。私は、仙台市だからこそできる、ゆかりを活用した広い範囲での発信と交流の取り組みがもっとあってもよかったのではないかと考えるのでありますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。  私は、あわら市の市議会議員の皆さん、あわら市のまちおこしを懸命に取り組んでおられる「活芦塾」の塾生の皆さんと交流を深めてまいりました。あわら市は合併して人口三万一千人になった市でありますが、温泉街への観光客が減っているのに危機感を持ち、真剣にまちおこしに取り組んでおりました。藤野厳九郎記念館もあり、ゆかりの場所が残り、説明表示もされており、魯迅が机の前に写真を張り、ただ一人生涯尊敬し続けた恩師のふるさととして中国の人々の尊敬を受けているまちであります。藤野先生は、先生自身も仙台を忘れがたかったのだと思いますが、長男を東北大学医学部に学ばせております。  あわら市はゆかりを有効に活用して、小規模都市ながらも紹興市と姉妹都市となっております。中学生相互のホームステイ交流市民相互訪問団の交流、中国からの観光客受け入れ促進に積極的に取り組んでおりました。ことしに入っての新たな取り組みとして、北京の魯迅記念館藤野厳九郎記念館で互いに魯迅と藤野先生の胸像をつくり交換することになっており、あわら市では紹興市の方角に向かって像を置くという念の入れようであります。一昨日、その一環として北京魯迅記念館から東北大学に魯迅と藤野先生の胸像が贈られ、惜別以来百年の再会を果たしたのでありました。  翻って仙台市であります。中国の江沢民国家主席がわざわざ訪れたまちであり、中国国民に尊敬されているまちなのであります。現在、仙台市内では五橋中学校と紹興市の中学校との定期交流も行われております。私は、「YOKOSO!JAPAN」東北実行委員会の主催ではありますが、二十八日まで仙台市博物館で開かれている魯迅展を見てまいりました。小規模ではありましたが、まずはせめてそのぐらいの規模でもいいので市内の施設の中に常設コーナーがつくれないものでしょうか。そして、片平での魯迅テーマパーク構想の具体的推進、関係方面との協力による魯迅記念館または資料館づくり魯迅マップづくり、市民交流、経済・観光交流などを進めていくことであります。さらには、ゆかりを生かしたあわら市との交流も積極的に進めていくべきであります。仙台だからこそできる、仙台にしかできない今後の取り組みについて、できるだけ具体的にお示しください。  次に、仙台カップについて伺い、提言もいたします。  本市の国際交流という意味では、毎年開催してきている仙台カップ国際ユースサッカー大会も大きな役割を果たしていると考えております。私は、以前この仙台カップについて、将来的には姉妹交流都市がある国すべての参加で、認知度の高い大会として大いに盛り上げていくことを展望すべきだと提言させていただいております。  ことしはこの大会も第五回目を迎えます。歴史を重ねることによって、子供たちを中心にさらなる夢を与えることができるのであります。仙台カップがこれまで以上にチーム数がふえ、市民がより高いレベルでの試合を数多く観戦することができれば、なお一層すばらしい大会となろうと思いますが、お考えをお聞かせください。  さらには、大会の趣旨を考えるとイタリアチームの出場は不可欠でありますし、ことしはフランス、レンヌ市との姉妹都市提携四十周年として、「仙台におけるフランス・レンヌ年」を盛り上げるため、昨年に引き続きフランスチームを招待することも意義のあることではないかと考えますが、現在の取り組み状況をお聞かせください。  次年度事業で姉妹都市を活用したシティセールスのあり方を探るということでありますが、一つ提言いたします。  ことし五月十五日から市民の取り組みとして、ミンスクとの姉妹都市提携三十五周年プレイベントとして、仙台市民・桜植樹ミンスク訪問が取り組まれます。仙台より贈った桜をミンスクにある仙台公園などへ植樹を行います。植樹祭を記念して仙台市民で組織する合唱団がミンスクにてショスタコーヴィッチ作曲オラトリオ「森の歌」を地元のオーケストラ合唱団とともに演奏、発表することになっており、この記念コンサートを鑑賞するということであります。桜植樹祭に参加するほか、八木山南小学校との交流校であるミンスク一一三番学校も訪問することになっております。私は、現在仙台市と友好関係のある都市の学校と子供のうちから交流を深めていく国際理解教育などの取り組みは、将来的にそれらの市や国とのさらなる友好を発展させていくためにも意義あるものと考えます。強制的という形ではなく、可能な範囲での交流を一都市一学校と交流校を定めていき、進めてみてはいかがでしょうか。御所見をお伺いいたします。  第二点目は、安全・安心のまちづくりに関連して伺ってまいります。  宮城県沖地震に備えて、市民の皆さんみずからのさまざまな取り組みが行われております。太白区を例にとると全二百七十三町内会が広域防災ネットワークの構築を目指そうとしているわけであります。市内初の試みとして、新年度にも町内会の枠を超えた救援活動、協力し合う体制づくりに取り組もうとしております。私自身の町内会でも夜間防災訓練や災害時要援護者の把握などに取り組んできております。  次年度、地域防災体制の整備事業に積極的に取り組むということであります。限られた職員体制の中で、日常的に地域に入り、自主防災活動に積極的に支援していこうと努力されていることに敬意を表するものであります。地域の防災活動の拠点となるコミュニティ防災センターを引き続き設置していく、建設が後年度になる見通しの地区については簡易型防災資機材倉庫を設置し、暫定的に整備を図っていくということであります。大いに促進していくべきであります。  現在、市内各地の自主防災組織や町内会では、防災、減災のためにさまざまな取り組みを行っております。いざというときに備えて身近なところに防災資機材を配置しておくことは有効なことであり、自主防災組織がみずからも防災資機材倉庫を積極的に設置している、身近なところに設置しようという取り組みがあります。しかしながら、設置しようとしても、設置空間のない地域においては設置場所がなく、本当に苦労している実態もあります。こうしたときに、仙台市としてもっと積極的に協力をする、市有地を活用させる、都市公園の一部を活用させるという対応を行うことを求めるものであります。公園の一部を利用するということについては、仙台市としての設置でありますが、泉区の長命ケ丘公園を活用している例もあります。お考えをお示しください。  さらに、自主防災組織の取り組みについて幾つか伺います。  当然のことながら、大きな災害のときには、消防職員、消防団員のみでは対応は困難なわけであります。地域の中での活動が円滑に進むためにも、何よりも防災リーダーの育成をスピードを上げて積極的に推進すべきでありますが、いかがでしょうか。防災訓練が常態的に行われている地域においては、夜間など時間帯を変えて、さらには季節を変えて行っていくことも誘導していくべきではないでしょうか。地域で災害時要援護者を把握しておき、いざというときに声をかける、確認し合うということができる取り組みの誘導も必要であります。日常的把握のためには地域で日ごろから把握の取り組みがされていなければ、いざというときに機能しません。災害時に救出活動につながるためにも、単なるかけ声に終わらないために克服すべき課題をクリアする努力が必要でありますが、いかがでしょうか。以上の推進についてお考えをお伺いいたします。  次に、消防署所の整備についてお伺いいたします。  患者の命にとって肝心な救急車の現場到着時間が横ばいで、毎年の遅延傾向に歯どめがかからないのは問題であります。現在の市内の救急車の台数は、各消防署に配置されている予備車六台を含め二十八台であります。この間、救急需要は年々高まり、時間が課題として取り上げられてまいりました。私は、それであるならば、現場到着時間、搬送時間の短縮のため、これまですべての署所に救急隊を配置するように取り組んでこられるべきではなかったのかと思うのであります。今後、仙台市全体の課題としてその努力と展望を一段と求めますが、お考えをお示しください。  私は、当面、総合的消防力の整備方針の少しでも早い具体化を求めるものであります。とりわけ救急隊の新設について、それぞれ具体的にいつまでに実現されようとしているのかお示しください。  第三点目は教育の課題について、当面するものに絞ってお伺いいたします。  教育再生会議の第一次報告がなされました。所管する文部科学省自体が「理想と政策実現は別次元の話」と冷ややかに見ているなど、教育の課題はしゃにむに進めていくだけということには疑問を持つものであります。市長は今回の教育基本法の改正を評価されておられますが、そもそもがごまかしの公聴会をやり続けるなど強引な教育基本法の改正でありました。私は、ゆとり教育の中での成果の部分は評価して進んでいくべきと考えております。  そこで伺いますが、仙台市で行おうとしている学力テストであります。ケヤキとは質の違う事業でありますが、実に八千百九十九万円をかけて行うわけであります。費用の内容を簡潔にお示しください。仙台市内の子供たちの学力が上がることは当然望むものであります。しかしながら、この費用をかけて納得できる成果がどのようにあるのか、毎年実施する予定なのかお聞かせください。  十九年四月末には全国学力・学習状況調査が行われるということであります。仙台市でもその前段の四月中に実施される予定と伺っております。なぜ四月の忙しい時期に二回も、しかも全国テストの前段に行う予定なのかお聞かせください。  さらには、宮城県でも県独自の学力テストを実施する予定とも伺っております。全国のテスト、宮城県のテストで学力の把握は十分できるのではないでしょうか。こうしたテストを重ねる傾向は、学校をテスト漬けにしてしまうことにつながっていかないでしょうか。学校をテスト漬けにすれば必ず子供の学力が伸びるということではなく、総合的な取り組みの中でこそ本当に実力というべき学力が伸びていくのではないでしょうか。御所見をお伺いいたします。  次に、仙台市立小中学校の規模等の適正化の取り組みについてお伺いいたします。  間もなく適正規模等検討委員会の提言が出されようとしております。現在、仙台市の児童生徒数は、ピーク時に比べて約三分の二になっております。学校規模が縮小していくことによる教育環境等における問題を看過し得なくなっており、課題について議論していくことは必要であります。そうした中、山間部地域の学校は地域コミュニティーの核となる施設であり、慎重に対応すべきと昨年第二回定例会で求めてまいりましたが、当面検討されないことには敬意を表するものであります。検討委員会は見識の高い委員で構成されており、数合わせ、通学しやすいからというだけの提言ではないわけでありますので、それだからこそ委員会の貴重な提言を受けてからの進め方を含め伺っておきます。  まずもって、極めて酷な言い方だと前置きして申し上げますが、かつての新興団地、すなわち旧宅地造成地区などの現状を見るとき、そもそもが学校建設見通し、学区の決め方の見通しが十分なものであったのかと思いますが、お考えをお伺いいたします。  次に、例を挙げて申し上げます。  今回、児童数が増加している地区ということで(仮称)大野田第二小学校を建設するということは歓迎するものであります。その際、学区の再編、線引きに当たっては、将来見通しをしっかり立てて行ってほしいと考えますが、いかがでしょうか。  人来田中学校を山田中学校に、愛宕中学校は五橋中学校を基本としつつ場合によっては隣接の八木山中学校や長町中学校などにも分けて統廃合という方向もあるようであります。それぞれ母体校自体が、商業施設の進出、土地区画整理事業の進行あるいは東西線建設による周辺居住者の増加により生徒増になることも当然想定して取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。全市的にも地域の動きも十分見据えて検討を進めていただくように求めておくものでありますが、お考えをお伺いいたします。  最後に、今議会を最後に御引退される先輩方には多くのことを学ばせていただきましたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。  以上で今任期最後の私の一般質問を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 5: ◯市長(梅原克彦)ただいまの大槻正俊議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず、安全・安心のまちづくりについての一連の御質問でございました。  安全・安心は、言うまでもなく市民生活のすべてにわたる基本でございます。安全・安心に暮らせてこそ、市民、人々の暮らしが幸福になる、幸福の前提となる非常に重要な要素でございます。そして、仙台を含め都市の持つ競争力の重要な基盤でもあります。安全・安心なまちであってこそ、そこに住まう市民も幸福になり、また仙台にいらっしゃるお客様、投資家、企業に注目されるわけでございます。  災害などへの危機管理能力の向上、そして犯罪など市民生活へのさまざま脅威に対する安全性の強化、抑止力の確保の視点。すべての仙台市民の生命と安全、生活を守るための行政活動の基本としての最重要の課題として位置づけてまいったところでございます。  とりわけ地震につきましては、宮城県沖地震の十年以内の発生確率、最近、政府の地震調査研究推進本部におきまして五〇%から六〇%に修正をしたわけでございます。可能性が高くなっているわけでございます。このことは言うまでもなく容易ならざる事態であると重く受けとめておりまして、その対策に全庁挙げて早急に取り組んでいく決意を新たにしております。  また、詳細につきましては後ほど消防局長から答弁をいたしますが、十九年度におきましても各種のハード面、ソフト面双方の基盤整備の充実強化に取り組んでおります。特別高度救助隊の設置などがその例でございます。あるいは各種の公共施設の耐震化などの対策も進める予定でございます。  そして、議員御指摘のとおり、安全・安心の確保、地域を挙げての市民の皆様との連携による取り組みが不可欠でございます。自助、共助の風土づくりとともに、とりわけ社会的に弱い立場におられる方々、とりわけ災害時における弱者をどのように救うか、安全を確保するか、今年度におきましては女性の視点に立った防災対策のあり方を積極的に検討するなどの新たな取り組みも進めてまいります。  それから、教育につきましては後ほど教育長から御答弁申し上げますが、このほど導入を考えております学力テストにつきましては、教育長以下で十分に練り上げてきた案を私が高く評価をしたものでございます。内容につきましては、後ほど原案作成にかかわった教育長自身から御説明を申し上げます。  関係のその他の具体の御質問につきましては関係の局長から答弁させたいと存じます。  以上でございます。 6: ◯企画市民局長(平井俊之)魯迅のゆかりを活用した仙台のPRの取り組み等についての御質問にお答え申し上げます。  本市は、これまで上海魯迅記念館との協力により「仙台フェアin上海」を、また北京の魯迅博物館、東北大学との共催によりまして国際シンポジウムを開催いたしましたほか、魯迅記念館や博物館とは相互のPR協定を締結しておりまして、ホームページや施設内でのパネル、パンフレットの設置などの取り組みを進めてまいっております。平成十九年度につきましても、引き続きこれらを通じてPRを行ってまいりたいというふうに考えております。  また、魯迅のゆかりを活用した情報発信の取り組みにつきましては、今後とも関係機関や市民の皆様とも十分連携しながら、仙台市全体として、より効果的なPRに努めてまいりたいというふうに考えております。さらに、魯迅を紹介した常設コーナーにつきましては、現在、仙台文学館の常設展示において魯迅を紹介するコーナーがございます。今後これをさらに充実いたしまして、PRに努めてまいりたいと考えております。さらに、議員からさまざま御提案いただきましたけれども、あわら市との交流でございますとか、あるいは市民が主体となったさまざまな取り組みなどにつきまして、今後私どもといたしましても検討してまいりたいというふうに考えております。  次に、留学生受け入れに関する御質問でございます。  本市における留学生の多くを占めておりますアジアからの留学生は、留学生活を終えた後に本国において、あるいは国際社会において大いに活躍をされておられます。将来にわたり留学生は仙台と国際社会をつなぐ大切な人材でございまして、温かいホスピタリティーをもって受け入れるということは、経済・文化交流等の促進のためにも大変意義のあることであろうというふうに認識をいたしております。  続きまして、仙台カップについてのお尋ねにお答えいたします。  国内外の若い世代によるレベルの高い試合を子供たちが観戦する、そのような機会がふえますことは市民スポーツの振興と子供たちの夢や希望をはぐくむということにもつながるものというふうに考えております。参加チームをふやすことも含めまして、今後大会のあり方を見きわめる中で検討してまいりたいと考えております。  また、本年の参加チームでございますけれども、ヨーロッパと南米のサッカー強豪国を前提といたしまして現在調整を進めているところでございます。  以上でございます。 7: ◯消防局長(可沼伸一)安全・安心のまちづくりに関する御質問にお答え申し上げます。  初めに、自主防災組織が独自に防災資機材倉庫を設置することにつきましては、大規模災害が発生した際、地域住民の共助による初期対応を円滑に行う上で有効な取り組みであると認識をいたしております。御指摘のとおり、地域によりましては設置場所の確保に苦慮なされている実態もございますことから、市有地等の活用につきまして関係部局と調整をしてまいりたいと考えております。  次に、自主防災組織の取り組みについてでございます。  防災リーダーの育成につきましては、大規模災害の場合、公的支援の手が届くまでの間、活動能力と統率力を有する自主防災リーダーが必要となります。米国における取り組み事例などを参考にしながら、来年度、より実践的な教育訓練プログラムの検討を行いまして、これを普及させることにより防災リーダーの育成を推進してまいりたいと考えております。  次に、自主防災組織が行う訓練についてでございますが、御指摘のように、災害はいつどこでどのような条件のもとで発生するのか予測することが困難なものでありますことから、引き続き地域実情も踏まえながら、時間帯や季節、気候などを考慮した訓練指導の促進を図ってまいりたいと考えております。  次に、台風や地震といった災害時において要援護者の方々を地域ぐるみで救出し、避難の誘導をしていただくことは、地域の安全・安心を守る上で大変重要な取り組みであると認識をいたしております。地域における要援護者の把握には、御指摘のように多くの課題を克服する必要がございますけれども、既に幾つかの町内会における実践例もございますことから、来年度に策定を予定しておりますマニュアルの中で検討してまいりたいと考えております。  最後に、消防署所の整備についてでございます。  救急隊の配置につきましては、これまで国が示す消防力の基準を根拠とした人口割に加えまして、本市独自に熊ケ根地区など周辺部の地域実情も勘案しながら、現場到着時間等の短縮に向けまして、市全体のバランスを考慮した面的な整備に努めてきたところでございます。こうした中で、宮城県沖地震などの災害や多様化する災害に適切に対応していくために、耐震上の理由などによる消防署所の整備、また、仮称ではございますが、特別高度救助隊や特別消防隊の新設等を主な柱とする総合的消防力の整備方針を本年一月に策定いたしまして、救急を含む消防力を総合的に向上させることにいたしております。  今後は整備方針を逐次具体化してまいりたいと考えておりますが、御指摘のとおり、救急業務につきましては現場到着時間の短縮が最も優先される課題の一つでございますことから、鶴ケ谷、荒巻及び八木山の各地区に早期に救急隊を新設してまいりたいと考えております。  以上でございます。 8: ◯教育長(奥山恵美子)教育に係る数点のお尋ねにお答えをさせていただきます。  初めに、学校における国際交流の取り組みについてお答えをいたします。  御指摘のミンスク市の小学校のほか、これまで長春市の中学校やリバサイドの高校などとの姉妹校の提携がなされ、活発な交流活動が行われてきたところでございます。今後とも本市と相手市の学校双方のニーズを踏まえつつ、可能な学校間交流について探ってまいりたいと考えております。  申し上げるまでもなく、小さなうちから国際理解を深めるということは大変重要なことでございますので、友好姉妹校との交流と限らず、例えば昨年十二月に行いましたブルネイへの環境学習の小中高校生の派遣など、さまざまな形で全庁的に交流活動を深めてまいりたいと、このように考えてございます。  次に、標準学力検査に関するお尋ねにお答えをいたします。  まず、費用の内容についてでございますが、仙台市立の全小中学校の子供たちの学習定着状況を的確に把握いたしますため、小学校二年生から中学校三年生の約七万三千人を対象に実施するものでございます。具体的には、小学校二年生と三年生は国語と算数の二教科、小学校四年生から中学校一年生は国語、算数、社会、理科の四教科、中学二年生と三年生は英語を加えた五教科のテストを実施する、そのための委託の費用でございます。  次に、標準学力検査の成果についてでございますが、標準学力検査を実施することにより、学習指導要領に示されております学習内容について子供たち一人一人の定着度をはかることができます。その結果を分析することにより、つまずいている単元などを把握し、その後の授業において指導の工夫を行いながら計画的に学力の向上を図ってまいりたいと存じます。また、学力の経年的な変化を見ることも大切でございますので、標準学力検査は毎年度実施してまいりたいと、このように考えております。  次に、文部科学省主催の学力検査と本市が行う学力検査の時期が重なることについてでございますけれども、国の学力検査は小学校六年生と中学校三年生が対象で国語と算数・数学の二教科となってございます。また、その結果が手元に届きますのは九月ごろになる予定と聞いております。一方、本市が行います学力検査は、小学校は四教科、中学校は五教科であり、四月に実施いたしますと五月末にはおおよそ結果が出まして、その後の指導に速やかに生かすことができることから、同じ四月とはなりますが、実施といたしたものでございます。  なお、実施に当たりましては、児童生徒の過度の負担にならないよう配慮してまいりたいと考えております。  次に、宮城県独自の学力検査と本市が行う学力検査との関連についてでございますけれども、平成十九年度の県の学力検査はこれまでの四県合同のものから宮城県単独の検査となると伺っております。本市では、全国的な比較が可能となるという観点から独自の学力検査を実施することにいたしましたので、県の学力検査への参加につきましては見送る方向で考えているところでございます。本市では基礎的なデータを得るための学力検査の実施や、教師の指導力向上のための研修の充実、家庭学習ノートの活用による保護者の皆様との連携など総合的な取り組みの中で、確かな学力の向上に一層努めてまいる所存でございます。  次に、小中学校の規模適正化に関するお尋ねにお答えをいたします。  まず、学区についてでございますけれども、これはかねてから申し上げていることでございますが、各地域からの通学条件、道路・河川等の地理的状況、町内会などの地域的なつながりなどを考慮しますほか、学区内における人口動態や宅地開発などのさまざまな情報をもとに児童生徒数の将来推計を行うことにより、各学校の規模ができるだけ適正なものになるように設定しているものでございます。しかしながら、開校後、経済情勢などの変化によりまして、開校時の推計値と実際の児童生徒数が乖離してくるという場合も生じておりますので、今後、過去の推計値と実際の児童生徒数を比較検証いたしまして、推計の精度のさらなる向上を図ってまいりたいと考えております。  次に、(仮称)大野田第二小学校の学区につきましては、来月にも保護者や地域の方々とお話し合いを開始する予定でございますけれども、新しい学校の児童数の推計値が将来の実際の児童数と乖離することのないよう慎重に検討を重ねて学区を設定してまいりたいと考えております。  最後になりますが、統廃合の相手校となる地域の動向も見据えた検討についてのお尋ねでございます。  統廃合等学校の一定規模を確保するための具体的な方策を検討するに当たりましては、統廃合された時点だけではなく、その後の学校規模がどのように推移していくかについても十分考慮しなければならないと考えております。そのため検討委員会において、対象校及び隣接校の児童生徒数の将来推計に加え、これらの地域における開発等の見込みについてもお示しした上で、統廃合の相手校について御検討いただいているところでございます。また、教育委員会における実施段階におきましても、地域の動向を常に把握しながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 9: ◯議長(柳橋邦彦)次に、屋代光一君に発言を許します。     〔六十番 屋代光一登壇〕(拍手) 10: ◯六十番(屋代光一)ケヤキ問題です。  私が市議会議員としてこの問題に遭遇したのはこれで二度目であります。一度目は平成元年六月議会のこと、青葉通に地下駐輪場をつくるため、街路樹のケヤキを数十本伐採する議案でありました。さすが杜の都仙台だけあって、市民から巻き起こったケヤキ論争は、当時の市長の不手際もあり、久々の深夜議会の末、会期一日延長となりました。議会最終日の当該常任委員長報告の後、市長から「ケヤキ並木の保存につきましては、議会の論議と市民の要望を十分に踏まえて、復元についても万全なる対策を講じ、慎重に対処してまいりますので、御了承をお願い申し上げます。」との異例の発言があり、議会では一件落着したことを思い出します。当時は今と違い景気もよかったせいもあり、市民の大勢は「できるだけ切らずに対処すべし」とのことでありました。三十六本を移植することになり、騒ぎがおさまったのであります。  それから十八年過ぎた今、青葉通のケヤキ並木はどの場所が問題だったのかわからないほど復元したので、移植した先のケヤキなど、どうなっているのか昨今まで頭から抜けておりました。今回の問題が浮上してきたのを機に前回の移植結果を調べてみましたら、活着率三〇%とわかったのです。これでは前回の移植は失敗だったと断ぜざるを得ません。だとしたら、今回のケヤキ問題は、金銭の大小にかかわらず、移植に踏み切るべきではないと思います。  仙台のケヤキは私たちの先輩たちがポケットマネーで植え始めたのだから切り捨ててはならないと言われていますが、切り捨ててならないのはその精神でありましょう。昭和二十三年ごろと思うのですが、定禅寺通の殺風景な中の細いケヤキのそばで撮った写真がありますが、半世紀足らずのうちに車がこんなに多くなりました。時の移り変わりにそのケヤキ並木も見事になりました。これを私たちは杜の都のシンボルと誇っております。しかし、葉の落ちた今の時期にケヤキをよく見てください。そして、台原森林公園等のケヤキと見比べてください。ケヤキ並木の真っ黒な姿、車社会の犠牲になっているのです。今回のケヤキ問題で車の排気ガスからケヤキを守る話題が出なかったのは非常に残念であります。真にケヤキを愛するなら、定禅寺通だけでも車をとめてみませんか。こうして初めて真の杜の都として仙台を誇れることになるでありましょう。  次、議第一号について、政務調査費は公費です。使途について透明性が求められるのは当然です。その手法として、一定の金額以上の使途について領収書を添付しただけで目的が達成できるのでありましょうか。  次、仙台市の人口は何人を理想として都市ビジョンを立案しているのですか。一昨日の笠原さんの質問に答えていなかったので再度お尋ねいたします。その人たちをどこにどのように住まわせるのが理想としているのですか。関連して、中心市街地活性化の方策について具体的に御説明ください。  次、昭和四十一年に計画策定された都市計画街路の進捗率と完了までの見通しをお聞かせください。いまだに着工未定の場所がありますが、その理由は主にどんなことなのでありましょうか。  次、今さらながらお尋ねいたしますが、地下鉄にはどんな役割を持たせるため南北線をつくり、東西線をつくろうとしているのでありましょうか。また、市は東西線建設の一部を鉄道建設・運輸施設整備支援機構に託し、三月に入札を行うようでありますが、指名停止処分の対象を、市は全国の談合事件への関与としているのに対し、鉄道機構は地域ブロック内での談合事件への関与となっております。これではおかしいとは思いませんか。  次、新市立病院移転について、聞くところによると、医療の進歩と病院の建物の老朽化が早いことで、約三十年スパンで建てかえる必要があるとのこと。これでは都市計画上重要な建物である市立病院が三十年ごとに転々と移るジプシー化することになりますが、これでよいのでありましょうか。  次、最近、JR請願駅が二つができました。市は補助金を出したといっても、民間が主体の事業です。地下鉄であろうが、JRであろうが、便利になるのは市民です。請願駅を再開発の手法だけに頼るのではなく、市が主体となって、線路がありながら鉄道の恩恵を受けていない地域に駅を設けるべきと思います。さらに、JR貨物線をシャトル化し、仙台港まで延ばし、将来、空港線と結ぶことができるのではないでしょうか。また、利府車両基地までの新幹線回送電車も活用できるはずです。これらのことは、地下鉄を新しくつくるよりははるかに安く鉄道の恩恵を市民と市の周辺にもたらすでありましょう。いかがでありましょうか。  次、市長は国際会議や文化、スポーツ面の催しの仙台誘致に力を入れております。よいことです。これらの歓迎レセプションはどこでもやっているホテルなどのパーティーでなく、仙台オリジナルの方法でもてなすべきです。例えば県スポーツセンターの跡地に保留になっている能楽堂をつくり、能楽で歓迎するのです。外国人にとって、もしかすると私たち日本人より能楽に関心を持っている人が多いかもしれません。市民の中に山中ガショウさんというプロの能楽師がおりますので可能でありましょう。仙台を会場にすれば能楽が鑑賞できるとなれば、外国人は仙台に対して「ノー」とは言わないでありましょう。むしろ仙台の文化度の高さを感じてもらえることでしょう。能楽堂建設計画に着手してはどうでありましょうか。  次、百万本の杜づくりについて、大変な数です。どのような手法で達成を目指すのでありましょうか。  次、以前にも指摘しましたが、仙台駅前のガス灯はどうするつもりですか。むだを省くことを主眼としている梅原市政にしては結論が遅過ぎませんか。  仙台城の石垣の積みかえ工事の際、積み戻せなかった石が二の丸にたくさんあります。どのように処分する予定ですか。  次、新天文台建設により、こども宇宙館は利用目的を変えて子供たちに再利用されることになったとのこと。結構なことです。しからば、西公園のプラネタリウムはどのようになりますか。渡辺貞夫さんやカウントベイシー楽団の皆さんもこの建物は音がよいと絶賛したところですから、何とか残してライブハウスとして使用したいものです。地下鉄工事としては、残そうと思えば残せるのだそうであります。市長にとっても子供のころなれ親しんだ場所だそうですので、プラネタリウムを先日訪れた際、「壊さないで」と星の精から懇願されたのではないでしょうか。  次、台原森林公園内に創設当時からあった野外ホールが長い間使用されずに廃墟同然の状態で放置されています。あのロケーションの中、もったいないと思いますが。  以上です。(拍手) 11: ◯市長(梅原克彦)ただいまの屋代光一議員の御質問にお答えをいたします。  まず、青葉通のケヤキの移植の問題に関して、議員から過去の市議会での御議論を含め大変貴重な御意見をいただいたところでございます。
     私といたしましても、今議会でのさまざまな御議論を肝に銘じて受けとめまして、市民の皆様の御意見などを踏まえて、青葉通のケヤキの取り扱いの具体の方法について改めて検討し、議会の皆様とも御相談をし、適切な判断をしてまいりたいと考えております。  定禅寺通のケヤキの生育環境に関連する御質問でございますけれども、現在の定禅寺通並びにその沿線の土地の利用状況、あるいは交通の状況を勘案いたしますと、定禅寺通を恒常的に車両通行どめにすることは、商業などの都市活動に極めて重大な影響を与えることから、現段階においては大変困難なものであるというふうに考えております。  しかしながら、御質問にございましたように、ケヤキに対する思いは私も全く同じでございますし、また今後ともそういった精神を基本としながら、杜の都として誇ることができるような町並み、都市づくりを進める中で、御質問の御趣旨を十分踏まえ最大限努めてまいりたいと考えております。恒常的な車両通行どめにつきましても、議員からの貴重な御提言につきましては将来の課題としては十分頭に置いておきたいと思っております。  続きまして、都市ビジョンにおける人口問題、中心市街地活性化に関するお尋ねがございましたが、まず都市ビジョンは、平成十七年の国勢調査の結果、あるいは人口の社会動態、そして少子化の急激な進行などの要因を踏まえたときに、仙台市としてもそう遠くない将来、人口減少に転じるのではないかという危機感のもとに策定した指針でございます。既に社会的な増減につきましては数年前から社会減に転じているわけでございます。あるべき仙台市の人口について、あらかじめ想定をした上で策定したものではございません。しかしながら、常日ごろ申し上げますように、仙台が本来持っている潜在的な可能性、本来持っている活力を開花させ、あるいはその過程において仙台の外から活力を呼び込むことにより、仙台の都市の規模、あるいは人口そのものも、今後、さらなる増加傾向になることは十分可能なことであると考えております。  都市ビジョンは、公共交通軸を中心とした、いわゆる機能集約型の都市構造への転換という方向性を明示しております。長期的に考えたときに、こういった方向で形成される市街地において一定程度の人口の集約が進むことを想定しております。今後そのあり方などについて具体的な検討を進めてまいることにしております。  次に、中心市街地の活性化についてでございますが、この課題も都市全体の活力と繁栄を牽引していく極めて重要な施策であると考えております。新年度におきましては、外部の有識者の方々、商業関係の皆様、市民の皆様の御意見を踏まえながら、法律に基づいた中心市街地活性化基本計画を策定する予定でございます。この計画によりまして、よりにぎわいがあって、また品格のある中心市街地、そして広域的な交流拠点となる中心市街地を形成し、そのことによって交流人口の拡大をさらに図ってまいりたいと考えております。  次に、地下鉄南北線と東西線の役割についての御質問でございました。  さきに申し上げました機能集約型の都市として仙台が発展していくためには、その機軸となるような骨格的な交通機関、軌道系の交通機関としての東西南北の交通軸、これが地下鉄南北線と東西線でございます。この東西南北を走る地下鉄が一体として構築され、運行され、そしてJR各線やバスを含む公共交通体系が充実することによって、まず利便性の高い公共交通サービスの提供、そして沿線のまちづくりの進展、より環境負荷の低い都市の形成、こういった都市機能の充実、そして競争力、活力が向上するわけでございます。そういった意味において、南北線と東西線とがそれぞれ資して相まって大変重要な役割を担っていくものと認識をしております。  次に、能楽堂の整備についてのお尋ねでございました。  能楽堂につきましては、御案内のように平成十三年に能楽堂検討委員会からちょうだいいたしました御提言をもとに、機能や整備手法、立地場所などの検討を進めてまいりました。能楽堂は、仙台市における能楽の振興だけではなく、日本の、そして我が郷里仙台の固有の伝統文化を広く国内外に紹介をする場として大変な役割を担い得るものであると考えております。音楽堂などこれからのさまざまな芸術関係、あるいは文化関係の施設の整備全体を見据えながら、御提案のございました旧県スポーツセンターの跡地を含めて引き続き真剣に検討してまいりたいと考えております。  そのほかの御質問につきましては、交通事業管理者、病院事業管理者並びに関係の局長並びに区長から答弁をさせたいと存じます。  以上でございます。 12: ◯都市整備局長(中村克正)JR線の活用に関する御質問にお答えいたします。  まず新駅の設置についてでございます。  新駅の設置につきましては、公共交通の利便性を高めていくという本市の考え方に適した有効な施策でありますことから、これまでも駅周辺の環境整備などを含めて新駅の実現に取り組んでまいったところでございます。今後とも新駅設置の可能性について、JR東日本とともにまちづくりに果たす役割や採算性などさまざまな視点からの検討を加えてまいりたいと考えております。  次に、JR貨物線や新幹線の活用についてでございます。  本市では軌道系交通機関を機軸とするまちづくりを推進しているところでありますが、御提案のJR線を活用した施策の実現化につきましては、需要や採算性の問題などさまざまな課題が想定されますことから、今後JR東日本などと活用の可能性について模索してまいりたいと考えております。  以上でございます。 13: ◯建設局長(犬飼良次)建設局にかかわります数点の御質問にお答えをさせていただきます。  まず、都市計画道路に関する御質問でございます。  昭和四十一年当時の都市計画道路は七十六路線三百十六キロでございました。現在は百五十二路線、延長五百二キロとなっておりまして、その整備率は六二・九%でございます。加えまして、現在事業中の工区が四十一キロございまして、これが完成いたしますと約七一%の整備率となります。  都市計画道路は、これまで主要幹線道路を基本に、軌道系交通機関と連携する路線等を重点化し、整備に努めてまいりましたが、多大な事業費と長期の期間が必要であり、いまだに未着手の路線がございます。これらの路線につきましては、今後の社会構造の変化を踏まえまして、現在見直し作業に取り組んでいるところでございまして、全体の完了時期につきましてはこのようなことから明確にお示しすることはできませんので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、百万本の杜づくりについてのお尋ねでございます。  四年間で百万本植樹の目標達成に向けて、道路や公園など公共施設用地における緑化はもとより、民有地における緑化助成制度の充実や杜の都の環境をつくる条例の改正による事業所等における緑化の義務化などを行うなど、市民の皆様とともに取り組んでまいったところでございます。  こうした取り組みの一環といたしまして、来月十七日には約一千人の規模で約一万本を植樹する市民植樹を行うことといたしておりまして、今後とも杜の都にふさわしい緑豊かなまちづくりに努めてまいる所存でございます。  次に、仙台駅前のガス灯についてでございます。  このガス灯は、地下鉄南北線の路面復旧に合わせまして地元商店会との共同で設置いたしたものでございます。街路灯としての機能だけではなく、駅前のモニュメント、そして地元商店会のシンボルともなっており、地元の意向などもありますことから、今後とも適正な管理に努めてまいりたいと考えております。  次に、仙台城の石垣についてでございます。  お尋ねの石材は、仙台城址としての史跡を構成する石垣の遺構であり、その取り扱いに当たりましては文化財保護法に基づくことになります。これまで既に石垣モデルとしての展示もいたしておりますが、残りの石材につきましては将来的な石垣破損の場合の予備材として保管することといたしております。  以上でございます。 14: ◯青葉区長(大嶋英世)台原森林公園内の野外音楽堂の活用に関するお尋ねにお答えを申し上げます。  台原森林公園は、開設以来三十年以上経過をいたしておりまして、園内の施設の老朽化等が進んでいるところでございます。現在、施設の安全対策と水辺環境の整備ということを最優先の課題といたしまして、平成十九年度までの三カ年の計画で改修を進めているところでございます。その後、中・長期的な整備計画ということで広場等の再整備、改修を行うことといたしておりますので、そうした中で御指摘のハード面、ソフト面を含めて野外音楽堂のあり方あるいは活用方法などにつきまして、関係部局と連携して検討を進め対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 15: ◯教育長(奥山恵美子)現天文台のプラネタリウム館の有効活用に関するお尋ねにお答えをいたします。  現在のプラネタリウム館は、昭和五十五年に建設したものでございまして、施設、設備の老朽化が進んでおりますのに加え、東西線計画との関連もあり、保存整備のためには高額な費用負担が想定されますことから、有効活用を図ることは極めて困難と考えているところでございます。東西線工事のスケジュール等の関係から本年十一月二十五日をもって閉館することといたしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  私からは以上でございます。 16: ◯交通事業管理者(佐藤正一郎)鉄道建設・運輸施設整備支援機構の指名停止基準についての御質問にお答えを申し上げます。  (仮称)動物公園駅から(仮称)国際センター駅までの区間につきましては、専門性を要する山岳トンネル工法を用いることなどから、同機構に施行を委託したものでございます。  施行委託の内容は、設計、工事の発注、施工監理などのすべてを含んだ包括的な基本協定に基づくものでございまして、御質問にありました発注手続も含め国に準じた機構側の規定などにより進められているものでございますので、御理解賜りたいと存じます。  以上でございます。 17: ◯病院事業管理者(中川洋)市立病院の移転についての御質問でございます。  市立病院の移転新築につきましては、施設の老朽化とともに、高い確率で発生が予想されております宮城県沖地震に備える必要から決定されたものでございます。移転先につきましても、まちづくりが進められておりますあすと長町地区に、将来的な病院機能の拡充なども考慮し、現在の約二倍の敷地面積を確保しているところでございます。新しい市立病院の建築に当たりましては、議員の御質問の趣旨も十分に踏まえまして、長期的展望に立ち、今後具体的な計画を策定してまいりたいと考えております。  以上でございます。 18: ◯三十六番(福島かずえ)議員提案の仙台市政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例提出者の日本共産党の福島かずえです。  ただいまの屋代光一議員の政務調査費は公費なので使途について透明性が求められるのは当然であり、その手法として一定の金額以上の使途について領収書を添付しただけで目的が達成できるのでしょうかという質問にお答えいたします。  御指摘のとおり、目的は達成できないと思います。ですから、今回の条例改正案は市民の声にこたえて、現在各会派で保管されているはずの証拠書類、現金出納簿や領収書類を支出報告書に原則添付する内容になっております。例外規定として議長が認めた場合を加えましたのは、証拠書類をそろえられない場合があるやの意見が寄せられたことから、どういう場合があるのか具体例をもとに検討することができるように規定したものであります。  私たちは政務調査費の支出について既に支出報告書にすべての証拠書類をそろえて自主公開しておりますから、原則添付が可能だと思っておりますが、今議会でその点を深めていければと存じます。  なお、議員が指摘した一定金額以上の領収書添付という場合には、その金額を条例本文で規定するのが筋と認識しております。私たちは今回そういう提案をしているものではありません。その点御理解賜りますとともに、政務調査費の使途の透明性が市民から求められているのは当然という認識をお持ちの屋代議員におきましては、この改正条例案にぜひ御賛同いただき、具体的な行動で屋代議員のその良識を示していただきますようつけ加えまして、答弁といたします。 19: ◯六十番(屋代光一)それでは再質問をいたします。  市長にお尋ねしますけれども、仙台のケヤキなんですけれども、これは日本じゅうでも有名なケヤキ並木、青葉通、定禅寺通ですね。私が指摘しましたように、あの黒い、真っ黒なケヤキ、見てどう思いますか。その話を私がしても、市長はケヤキを心配していると言いながら真っ黒なケヤキのことについて何も言及ないということは、これはよく見てないんじゃないかなという、私は聞いていてそう判断せざるを得ないんですけれども。私はケヤキを地下鉄の必要な、地下鉄のためにあれを撤去しなくちゃないという、これはやむを得ないことだって、私はそう思っているんですよ。しかし、そこに例えば若木を戻したってまた真っ黒なものになる、どうすんのという、こういうことこそこの際よく議論をして、杜の都としての仙台の街路樹のことを議論するいい機会じゃないかと、私はそう思ってお尋ねをしたわけでありますので、それをあとお聞きしたいと思います。  次、福島さんにお尋ねをいたしますけれども、私は八年間、一人の会派でやってまいりました。したがって、政務調査費は私の会派というか、私に支給されて、私が責任を持って八年間使ってまいりました。この政務調査費は、各会派がありますけれども、ここに配られる、会派に支給される政務調査費のもとは一人の議員幾らという、そういうことで各会派に支給されているわけでありますから、もとは一人なんですよね。したがって、会派に配って、それを会派で一人一人にまた配付するよりも、一人一人に政務調査費を配って、会派で必要なときはそれは会派ごとで幾らと会派に支出して、一人一人が責任持ってその報告をしていくようにすれば、もっと明確になるのではないかと、そう私は思っているんですよ。そういう点は共産党としてどう、共産党というか、提案者の福島さんとしてどういうふうに思っているのか。その際、一人一人に仮に政務調査費が配付されるようになるとしたならば、議会から二名監査委員を選出しておりますけれども、いささかでも議員の中で公費を行使するようになるとすれば、議員の中から監査委員は出さないことという、そういうこともついてくるのではないかなと、そんなふうに、これは私なりに思っているんですけれども、福島さん、この点どうでありましょうか。  それから、中心市街地の問題ですけれども、この中心市街地の活性化については、市長は中心市街地に周りから、ほかから人を寄せてきてにぎやかにしようという、そういう考え方のように私は受け取ったんですけれども、それももちろん大切です。しかし私は、例えば市長、そうですね、一番町とか、ああいうところを上から見たことありますか。中央通とか一番町は、通りから見たら立派なんですよね、現代的なんですよ。しかし、上から見たら終戦直後と何ら変わりないような、そういうまちなんですよ。これはゆゆしきことだし、こういうところに店の人たちと仙台市が話し合って市営住宅を上の方に持ってくる工夫はないんでしょうか。そうすればお年寄りが、そんなことを言っては申しわけないんですけれども、今ある市営住宅、市の周辺にある市営住宅に入っているお年寄りが、喜んでまちの中に私は転居するはずだと思うんです。やはり中心街に人をいかに多く住まわせるかということこそ、中心街の活性化のもとになるんだと私は思うんです。そういう話がさっぱり市の方から出てこないじゃないですか。私はそういうことを感ずるのでお尋ねをしたいと思います。  それから、都市計画道路です。昭和四十一年に策定して、いまだ六二%、今やっているものができれば七〇何%完了するという話でありますけれども、残った三〇%、これは四半世紀にわたって都市計画道路に指定された自分の土地が自由に権利を行使できないんですよ。わかっていますか、本当に、そういう制限しているということ。制限されている側は本当にもうほとほと、早くもうやってもらうか、計画を廃止してもらうか、そういうことを望んでいるということをやはり市の方でも、今いろいろ計画していると言うけれども、やめるならやめる、早くやった方がいいですよ。制限しているんですよ。土地を制限しているんです。それは公的なことだから、法律的にそういう制限することはできるんだとはいうものの、制限されている側からいったら一体どうですか。  ですから、例えば、私は今回、韓国総領事館、県庁の後ろに移ったことについては何ら異議はありません。異議はありませんけれども、あそこだって本当にあの地域の人たちが本当に公園が必要だという、そういう気持ちであそこのところを買ってくれということを市の方にお願いしたと思っていますか。そのいきさつをある程度知っているから私はこういうことを言えるんですよ。みんな買ってもらいたいんですよ。早く買ってもらいたい。そういう不公平なことも片や一件でもあるとすれば、やはりそれで制限されている市民は文句言うのは当たり前だと私は思うんですけれども、ここのところどうぞひとつよく考えて答弁していただきたいと思います。  それから、先日、川内南小泉線の安養寺工区で入札がありましたよね。これは早く都市計画道路が進んでよかったなと私は思っていたんですよ。そうしたら、最低入札者が制限価格よりも下回ったので、入札のふたをあけた結果、最低価格よりも下回ったので保留ということで調査に入ったでしょう。そういう事案というのは今、仙台市では大変多いですよね。そういうふうに調査のために時間をとっている間に教育委員会の方から史跡が出たからここはストップしてくれという、これは当然ですよね。そういうことは出てもいいんですけれども、そのために、史跡が出たのでこの契約は破棄だと、中止だと、これは余りにも一方的過ぎませんか。競争入札で最低の人というのは、仮に行政の方に不手際がなければこれを拒むことは本当は仙台市はできないんだと、私はそう思うんですよ。それが仙台市の都合の方でこれを一方的に入札が終わった事案を、競争入札を中止するというか、やめるということは、これは余りにも仙台市の方が一方的過ぎる。何か業者は請け負けだから、そっちは負けて、市の方が勝つんだという以前の考え方、対等な考え方でないんでないかと私はそういうふうに思っているんですけれども、都計街路の件に関して具体的なこと、早く促進させたいということからこういう問題もあるんだということを指摘いたしますので、答えてください。  それから、地下鉄なんですけれども、地下鉄をつくるのにやはりいろいろな要件、こういうことで地下鉄が必要だということ、これは南北線をつくったときから私はわかるんですけれども、その中で、地下鉄というのは今赤字ですよね。それから、最初に想定した予想乗客人員が下回っている、そういうことが盛んに交通局に指摘をされているけれども、私は地下鉄というのは採算を最大に重視するものであろうかという、仙台市でつくった地下鉄は採算を最大に重視するものではないんじゃないかと、私はそう思っているんですよ。それは何かといったらやはり、採算はどうでもというわけにはいかないけれども、いかに人を多く乗せるかということの方が地下鉄には重要な役目があるんだと思うんです。この、人をいかに多く乗せるか、採算を度外視してでも人を多く乗せて赤字だったら、市民の人たちだってある程度は了解するはずですよ。人は乗らない、赤字と、これではやはり文句言うのは、地下鉄をつくらない方がいいなんていう、東西線つくらない方いいなんていう市民が出てくるのは、私は当たり前のような気がするんですけれども。  地下鉄にどうやって人を乗せるかということの中で、やはり地下鉄は高いという話があります。一区間最初は二百円ですよね。これを一区間、本当に駅の一区間だけ百円にしたらどうですか。私はかえってこの方が乗客は多くなるんでないかと思うんですけれども、交通局、どうですか。  それからもう一つ、地下鉄をつくるということは、一台でもまちの中から車を減らそうという、そういう目的があったんじゃないですか。こういう施策が今南北線に対しても何も施されていない。したがって、東西線についても車を一台でも減らそうという施策が、私は欠落しているんでないかと思うんですけれども、どうでしょうか。  それから、いいんでしょう、議長。 20: ◯議長(柳橋邦彦)簡潔にお願いしたいと思います。 21: ◯六十番(屋代光一)簡潔にしているつもりです。私は、今まで第一問目、時間をオーバーしたので、できるだけ守ろうと思って二分幾ら残しました。したがって、二問目で詳しくやっているので、どうぞ、議員の方々は聞いてもらわなくても、聞いても聞かなくてもいいです。私は当局に話ししているんですから。  その市立病院に関して、昭和五十年かな、計画が、市立病院移転、今のところに移転になって、それで昭和五十三年ごろに業者が請け負って建設に入ろうとしたとき、あのとき着工前だったんですけれども、宮城県沖地震が起こったんですよ。宮城県沖地震が起こりながら、今管理者が言っているのは、古くなって耐震的にもおぼつかなくなってきたという話をしているけれども、ちょうど建築する、まだ着工前に宮城県沖地震が起こっているのに、それに何ら当時の業者というか、業者もそうだし、仙台市も地震対策をしていないということは、甚だまずいんじゃないかと思うので、これからの新しい病院もちゃんと耐震構造だけはしっかりするんでしょうね。  それから、市立病院というのは、都市計画の中で重要な位置を占める市立病院だと思うんですよ。それが三十年たったらまたどこかに移るというのでは、これは市の都市計画、市立病院という都市計画の重要な建物があっちに行ったり、こっちに行ったりするのではまずいので、例えば今度つくるところの敷地を二倍とっておくと、一つは公園にしておく、そしてどうしても建てかえなきゃいけなくなったらその公園を暫時休んで、そっちに市立病院を建てていくということにすれば場所を移らなくて済むのではないかと思うんですけれども、こういう点はどういうふうに考えていますか。  それから、請願駅なんですけれども、以前に小田原のキリン工場の跡のところに請願駅のことで請願書を出して、請願が通っているんですよ。あのことについては当局側はどういうふうに対処しているんですか。今から探すようなことを言っていましたけれども、そういう事実があるんですよ。  それから、ガス灯のことです。大変、地域としては重要視した、そういう施設のような答弁ありましたけれども、あそこを通っている人にアンケートをとってごらんなさいよ。私は聞いてみたんですよ、以前も。五十人ぐらい聞いてだれも、五十人だれ一人これがガス灯だなんていうことを気づいた人がいないんですよ。あんな駅前のあんな明るいところにガス灯をつけていて、本当にあそこの駅前の名物だということ、さっき局長言っていたけれども、本当にあなたそう思っているんですか。ちょっと答えてみてください。  それから、プラネタリウムの件は、教育長が答えるべき問題では私はないと。教育委員会の役目が終わった後の話をしているので、終わった後の話を、なぜ教育長が答弁するんですか。これは教育委員会で使い終わった後にどうするかという話ですので、そうなったときの担当の人、お答えください。  以上です。 22: ◯議長(柳橋邦彦)暫時休憩いたします。     午後二時二十九分休憩          ────────○────────     午後四時開議 23: ◯議長(柳橋邦彦)休憩前に引き続き、会議を開きます。  答弁願います。 24: ◯市長(梅原克彦)ケヤキについての再質問にお答えを申し上げます。  定禅寺通、青葉通におきましては、平成十六年から三カ年をかけまして、企業による社会貢献活動の一環といたしましてケヤキの幹洗浄を行っていただいております。私も昨年の夏、洗浄作業に参加をいたしたところでございます。美しいケヤキ並木を保全するために、そういった活動とともに公共交通の利用を促進することにより都心部における過度の自動車交通量の抑制を図ってまいらなければならないと考えております。こういった観点から公共交通利用のさらなる促進策を検討してまいりたいと存じます。  私からは以上でございます。 25: ◯財政局長(保科学)私からは、川内南小泉線の安養寺の道路改築工事に係る入札執行中止についての御質問にお答えいたします。  この工事は、昨年十二月十二日に入札を行いましたが、低入札のため落札決定を保留いたしまして、低入札価格調査を行っておりました。その調査中に遺構が出土し、大変貴重な遺構であることから、平成十九年度末まで調査を行う必要があると決定したところでございます。このことから、本件道路工事は少なくとも平成十九年度末まで施工計画区域全域において着工できないこと、さらには工法についても変更する必要が生じ、設計内容や予定金額が大幅に変わる可能性が高く、現在手続を進めております内容での契約締結が困難であることから、低入札価格調査中であった入札の執行を中止したものでございます。  以上でございます。 26: ◯都市整備局長(中村克正)都市整備局にかかわる四点の再質問にお答えいたします。  最初は、都市計画決定されております都市計画道路につきまして、長い間制限していることから、早く整備するか廃止するかを早期に明らかにすべきではないかという御質問でございました。  現在、都市計画道路につきましては、昭和四十一年に決定以来四十年以上経過しておりまして、この間の時間の経過の中で少しでも都市計画道路予定地にかかっている方々の負担を軽減するために、固定資産税の減免ですとか、あるいは建てられる建築物の緩和を行ってまいりました。しかしながら、都市計画道路の中には保全すべき緑地を大幅に削減するものや構造的に問題を持つものなどいろいろな問題が出ていることも確かでございます。このため、現在の都市計画道路を見直すべきであると判断いたしまして、現在見直し作業中でございまして、早期に見直しの内容を明らかにしてまいりたいと考えております。  次に、請願駅に関しまして、(仮称)小田原駅設置の請願書にどう対処したのかという質問でございました。  (仮称)小田原駅の建設につきましては、過年度において設置の可能性を検討しております。要望のありました(仮称)小田原駅の場合、東北本線、仙山線、新幹線など鉄道線が密集している地区でございます。このために、新駅の設置に当たりましては二百メートル近いホーム地を確保するために鉄道線を外側に振りまして駅のスペースを確保するという大きな問題があるほか、駅に近接して道路が横断しているというようなこと等、非常に課題も多いことから、さらに検討が必要とされているところでございます。  次に、地下鉄の整備に当たって、車を軽減する、減らす努力が不足しているのではないかという御指摘でございました。  これは市長からもお答えしましたように、地下鉄の整備は単に利便性の高い公共施設を整備するというだけではなくて、沿線のまちづくり、あるいは過度に自動車交通に依存している現在の生活を改め、マイカーを減らし、公共交通を利用することで環境負荷の軽減を図ろうとするものでございます。今回の地下鉄東西線の整備におきましても、ターミナル駅ならパーク・アンド・ライド、駐車場の整備ですとか、あるいはバスサービスの充実、結節施設の整備などをやりまして、より利用しやすい地下鉄とすることで今後とも自動車の削減に取り組んでまいりたいと考えております。  最後に、中心市街地への市営住宅建設についての御質問でございました。  都市ビジョンの都心の再生と機能強化の長期的視点に立った取り組みでは、さまざまな都市機能を歩いて享受できる都心居住を推進し、都心の活力やにぎわいを形成することとしております。都心居住の推進は、中心市街地の活性化において重要な点だと認識いたしております。現在、市街地再開発事業ですとか土地区画整理事業などを進めるとともに、高齢者向け優良賃貸住宅の重点的な供給促進を図るなど居住機能を高める取り組みを展開しております。御指摘のありました市営住宅の建設につきましては、コストや地域バランスの問題もありますことから、全市的な視点で検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 27: ◯建設局長(犬飼良次)ガス灯に関します再質問にお答えをさせていただきます。  ガス灯につきましては、地元商店街の方々によります道路清掃等におきまして、ガス灯のあるまちを宣伝するジャンパーを着用して活動を行っているなど、地元の方々はガス灯に愛着を持っておられます。また、仙台や松島を案内するガイドブックにもガス灯の写真が掲載されているなどの例もございます。今後も適正に管理してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 28: ◯教育長(奥山恵美子)プラネタリウムの保存に関する再度のお尋ねでございますけれども、平成十九年度予算におきまして解体に要する費用を教育予算として計上いたしておりますところから、私から御答弁を申し上げたものでございます。  以上でございます。 29: ◯交通事業管理者(佐藤正一郎)地下鉄の一駅区間を百円とする運賃制度の導入についての御質問にお答えを申し上げます。  私どもといたしましては、より多くのお客様に地下鉄を御利用いただけるよう利用者の増加につながるさまざまな施策について検討する必要があると考えておりまして、新たな運賃制度につきましても検討すべきテーマの一つであると、このように認識をいたしております。しかしながら、運賃の値下げを伴う制度につきましては、制度導入による利用者の動向や収入の見込みなど地下鉄事業の経営に与える影響を総合的に勘案し、検討しなければならないものと考えております。こうしたことから、議員御提案のような運賃制度につきましても、ほかの事業者の事例も含め慎重に検討してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 30: ◯病院事業管理者(中川洋)市立病院の移転についての御質問ですが、病院建築は、昼夜なく酷使されたり、また医学の振興にハード的に対応が難しくなるなどで大体三十四年程度で大幅な改築あるいは建てかえがなされているという実態がございます。新しい病院の建設に当たりましては、議員御指摘のとおり、十分な耐震性能を持つことは必須であると考えております。また、市立病院が長期にわたり継続的に安定した医療サービスを提供する、このことは大変重要なことであると認識してございます。移転先は、先ほども御答弁申し上げましたとおり、現在の約二倍の敷地面積を確保してございますことから、将来の病院機能の拡充にも対応できるように留意しながら、今後具体的な計画を策定してまいりたいと存じます。  以上でございます。 31: ◯三十六番(福島かずえ)ただいまの政務調査費の交付対象を会派ではなく、各議員個人にすべきではないかという質問にお答えいたします。  交付対象について、現行の仙台市政務調査費の交付に関する条例では、第二条において「政務調査費は、市議会における会派に対して交付する」となっております。政務調査費は、議員の市政に関する調査研究に資するため必要な経費の一部として交付されているものです。その使い道が本当に調査研究に資するものとなっているか、規則で定める使途基準に従っているかどうか、反するものに使っていないかどうかを議員一人一人の個人の判断に委ねるだけでなく、議会内で会派として一緒にさまざまな活動をしている集団の中で議論し合い、検証し合えることは合理的なものであるととらえております。二〇〇一年に条例化する際も、交付対象についてのその合理性が認められて全会一致で議員提案され、全会一致で承認されたものと認識しております。
     なお、現行条例では所属議員が一人しかいない場合でも一人会派として政務調査費の交付を認めております。議員一人での調査研究活動も、これにより保障されているものと考えております。  以上でございます。 32: ◯議長(柳橋邦彦)副議長と交代いたします。     〔議長 柳橋邦彦退席、副議長 相沢芳則議長席に着く〕 33: ◯副議長(相沢芳則)議長と交代いたします。  次に、大内久雄君に発言を許します。     〔五十一番 大内久雄登壇〕(拍手) 34: ◯五十一番(大内久雄)発言のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。  初めに、新しい日本の農業政策についてであります。  過日、農業経営者と懇談会を行ったとき、農林水産省が発表した平成十九年以降の農業政策のうち品目横断的経営安定対策については、農業経営者が非常に多く理解に苦しんでおるところであります。そのことは、今日までの水田農業は農林水産省の指導によって麦、大豆の転作及び減反等による政策にて助成金等をちょうだいして赤字経営ながらも一家を支え、そして農地を守ってこられたようであります。  しかし、さきに述べたように、平成十九年以降の農業政策として、経営規模が四ヘクタール以上の認定農業者と二十ヘクタール以上の集落営農組織が対象とのことであります。このようになって初めて助成金等を受け取ることができることになるそうであります。  農業経営者の声として、「このような制度はいろいろと財政等が絡むことだから、政策転換に理解できないものではないが、新しい制度をつくるのであれば、せめて五年間ぐらいの政策、制度を勉強する期間があっても」との声であります。現在における農業経営者の声として、四ヘクタールを所有する東部地区農業者は約一割です。残りは平均して一・一ヘクタールであります。したがって、新しい日本の農業政策のうち、個人経営として四ヘクタールを確保するには借地しなければなりませんし、借地するためには二ないし三年の年月が必要とのことであります。よって、新しい日本の農業政策に対し、市御当局はどのように取り組まれてこられたのか、農業経営者が理解できるように御所見をお聞かせ願うものであります。  次に、仙台市東部地区治水対策整備事業について伺います。  昨年末、国土交通省及び宮城県よりの説明によれば、本事業を進めるには名取川河口東部の藤塚地区より七北田川河口東部の蒲生地区に至るまでの整備が必要であるとのことであります。本事業を進めるには、一般住宅二戸の移転、そして藤塚排水機場の移設のほか民有地の買収等があります。一般住宅二戸の移転については、所有者の深い理解と協力によって既に移転先も決定し、工事もいよいよ十九年度より本格着工となり、二十年代前半に完成予定とのことであります。  工事内容等の説明によれば、名取川河口より荒浜、蒲生方面に向かって約三キロメートル、名取川堤防の高さと同じく新堤防の建設が貞山堀を突っ切って太平洋の波止場まで整備されるとのことであります。そこでお聞かせを願いたいのは、説明によれば、貞山堀に水門を設置するとのことであります。水門を設置すれば名取川が増水しても貞山堀に流入する心配は一〇〇%ないから、本当にすばらしいことであります。  しかし、過去において大水害となった八・五集中豪雨を思うとき、水門の設置だけでは水害から住宅及び農地等を守ることはできません。それは、あの八・五集中豪雨で、県道亘理塩釜線の地盤の最低地区は現在の海岸公園馬術場の前であります。あのときの道路冠水は一・八メートルであり、それによる家屋の一部損壊十八棟と住宅の床上浸水八百十世帯、床下浸水二千十九世帯、農地冠水約二千三百ヘクタールで、しかも十日間以上となり、冠水農地の米の収穫は皆無となりました。そのことを思うとき、水門だけでなく排水ポンプを設置すべきと私は思うのであります。このことについて関係御当局の見解を求めるものであります。  また、七北田川河口、蒲生地区においてもお尋ねをいたします。  堤防高が不足している蒲生地区の市街地側である左岸堤を平成二十年度までに整備を完了させるとのことでありますが、市御当局と宮城県との協議は予定通り進んでいるのでしょうかということであります。さらに、左岸堤を平成二十年度整備完了、完了後の平成二十一年度より七北田川右岸側の南貞山運河の南閘門の改築に着工とのことでありますが、これは水門につくり直すとの説明であります。しかし、この水門の完成が示されたのではありますけれども、お尋ねをしておかなければならないのは、この完成の時期をはっきり定めていないのがどうも県当局の歯切れの悪い答弁であります。財政の苦しさを思えば本事業の完成時期を示せと無理に申し上げにくいのでありますが、しかし災害はいつ来るかわからない、待ってないのが災害であると思うとき、本件については宮城県との協議を含め市長の御勇断をお聞かせ願うものであります。  国土交通省よりいただいた築堤建設工事の図面を見ながら、先月、船で現地調査をしてまいりました。その建設整備予定地域に、さきに述べたように藤塚排水機場と井土浦防潮樋門があります。井土浦防潮樋門は、井土浦川と貞山堀との接点に整備されたものであります。本件の治水対策整備建設図面によれば、この防潮樋門より約百五十メートルぐらい上流に築堤されるようになっております。さらに、この樋門より蒲生方面に向かって五百メートルぐらいのところより、貞山運河を挟んで海岸に向けて建設されるのであります。この樋門北方五百メートル以内に鈴木多賀雄氏が経営する仙台市乗馬クラブがあります。現貞山運河堤防の上幅は約四メートルぐらい、この堤防に乗馬訓練場が接続しており、本事業の建設を進めるに当たり、乗馬クラブ経営者に対して既に協力要請は進んでいると思いますが、この件についてお聞かせをいただきたいのであります。  そしてさらに、難題となっていた国有林等の問題はもう解決済みだとは思いますけれども、聞くところによると非常に難しい問題が何カ所か残されておるように伺っております。あわせてお聞かせを願うものであります。  最後に、本事業を進めると同時に、七北田川より名取川に至るまでの仙台東部地区の内水対策であります。雨水排水整備とあわせ農業用排水路整備にも全力でお取り組みされるよう強く望むものであります。  次に、仙塩広域都市計画用途地域の変更についてお尋ねをいたします。  東仙台四丁目地区の一部に日本たばこ産業株式会社の工場跡地及びすばらしい野球場とその関連施設があると思います。一時期、この地域にイトーヨーカドーをパートナーとした大規模商業施設の建設計画というか、出店計画があったことと思います。この計画がどちらの理由で実施できなくなったにしても、その内容を明らかにすべきとは申しませんが、気になることは用途変更の計画であります。  大規模商業施設の建設が白紙になって三カ月余、今この時期にというか、何でそんなに急ぎ用途変更をしなければならないのかであります。この地域は、さきに述べたすばらしい野球場とその関連施設があります。この地域は現在工業地域となっておりますが、この工業地域を聞くところによれば本年三月末予定の仙台市都市計画審議会に工業地域から第一種住居地域に変更する議案を提出するように伺っておりますが、そのとおりなのかお聞かせを願うものであります。  そして、さらにお聞かせを願いたいのは、以下のことであります。  用途変更については、さきにも述べましたように、今の時期なぜそんな急ぐのか、急がなければならない理由は一体何なのかと申し上げたいのであります。一つは用途変更の急ぐ理由、第二に、第一種住居地域と野球場としての利用のかかわりについて、あわせお聞かせを願うものであります。  質問の最後に、地下鉄東西線建設にあわせ、(仮称)卸町駅、(仮称)六丁の目駅建設整備にあわせ、沿線まちづくりのため一部用途変更すべきであるとのことから検討してきたが、今現在その見通しすら立てていないのは、一体何が原因となって先ほど申し上げたようになっているのか、あわせてお聞かせを願うものであります。今月より本格着工となった(仮称)六丁の目駅周辺の用途変更を急ぐべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。あわせお聞かせを願うこととし、一般質問を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 35: ◯市長(梅原克彦)ただいまの大内久雄議員の御質問にお答えを申し上げます。  私から、農業政策についての御質問にお答えをいたします。  農業は、国の宝であり、国の成り立ちにかかわる最重要の産業の一つでございます。食料の供給はもちろんのこと、国土の保全、環境の保全、美しい農村の持つ無形の価値など、さまざまな観点から極めて重要な役割、多面的機能を持つものでございます。こういった観点から、仙台市としても農業政策については最重要の経済政策の一つとして力を入れてまいりたいと存じます。  御指摘の品目横断的経営安定対策、これは農家の皆様の高齢化の問題ですとか後継者の不足などによります、地域農業の維持が困難になる状況を踏まえまして、意欲と能力のある次の担い手を育成し、効果的な支援を行うものでございます。農業者の皆様には生産効率をできるだけ上げていただくための経営規模の拡大を図っていただくことが大変重要でございます。このことが困難な小規模の農家におかれましては、集落営農への参画を通じて引き続き地域農業の担い手としての役割を担っていただきたいというふうに考えております。  このため、本対策が平成十七年十月に発表されて以来、仙台市としていち早くJAの皆様などとも連携をしまして、各地域において延べ百六十回以上の説明会を開催いたしました。本制度の御説明はもちろんのこと、具体的な対応策につきましてきめ細かな御相談に応ずることにより、農業者の皆様への支援に努めてきたところでございます。しかしながら、これは一昨年の国の基本計画の変更以来の大変大きな農政の改革であるということは私自身もよく承知しております。農業者の皆様の十分な御理解のもとに進める必要があることは当然のことでございます。議員の具体的な御指摘、御示唆を踏まえまして、今後とも仙台の農業者の皆様への御説明、そしてきめ細かな親身になった御相談に努めつつ、次の担い手の経営力の向上に向けた支援を今後とも積極的に行ってまいりたいというふうに考えております。  そのほかの御質問につきましては、関係局長から御答弁を申し上げます。  以上でございます。 36: ◯都市整備局長(中村克正)東仙台四丁目地区の用途地域の変更に関する御質問にお答えいたします。  まず、変更の時期についてのお尋ねでございますが、本年三月末に開催予定の仙台市都市計画審議会に用途地域変更等の議案を付議すべく手続を進めているところでございます。  次に、用途地域の変更を行う理由についてでございますが、現在、本市では大規模集客施設の立地制限の強化を図る改正都市計画法の趣旨を踏まえ、かつて稼働していた工場の移転、廃止により住宅地等への転換が進む工業地域などについて、用途規制の見直しを検討いたしております。当地区は、工場が廃止、撤去され、土地所有者が三月末までに土地売却の公募を行う意向を示しておりますことから、売却後に近隣の住宅地や病院等と調和しない土地利用がなされた場合、周辺環境に大きな影響を及ぼすおそれがあることから、適正な土地利用を誘導するため、今回、都市計画変更手続を行うこととしたものでございます。  また、第一種住居地域と野球場としての利用のかかわりについてでございますが、第一種住居地域につきましては住居の環境を保護するため定める地域でございまして、住居を主体とするものですが、一定規模以下の店舗、飲食店や事務所などのほか、野球場を含む運動施設の立地も可能な地域でございます。したがいまして、用途地域が変更になりましても、現存する野球場の利用に支障はございません。  なお、(仮称)東西線卸町駅及び六丁の目駅周辺の土地利用変更についての御質問でございましたが、現在、地域の方々と話し合いを続けているところでございまして、これらを十分に踏まえまして土地利用の変更を行いたいということで考えております。  以上でございます。 37: ◯建設局長(犬飼良次)私からは、東部地区の治水対策についての三点の御質問についてお答えをいたします。  まず、排水ポンプの設置についてでございます。  現在、宮城県が七北田川河口部の水位実測データをもとに内水排除効果の検討を進めております。これまでの検討結果では、二つの水門を設置し、貞山運河の水位を調整することにより、既存ポンプ場からの排水容量が増加し、浸水被害の軽減が図られることが確認をされております。加えまして、より一層の安全性を確保する観点から、御提案のございました排水ポンプ設置につきましても、その検討を関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。  次に、七北田川河口蒲生地区の整備についてでございます。  宮城県が行っている七北田川左岸の堤防事業は、本市との協議はおおむね完了いたしておりまして、現在津波対策の重点箇所といたしまして平成二十年度の完成を目指し順調に進められております。また、七北田川右岸の南閘門の改築時期につきましては、平成二十一年度に事業に着手し、平成二十三年度には完成する予定と示されているところでございます。今後とも国、県と連携をとりながら仙台東部の治水対策を進めてまいりたいと考えております。  次に、築堤建設工事に関する御質問にお答えをいたします。  まず、馬術場への協力要請についてでございますが、運営を行っている仙台市乗馬協会に対して説明を行い、既に移転についての理解を得ております。現在、移転先の選定などを進めていただいているところでございます。  次に、国有林等の問題についてでございますが、現在、国土交通省が平成十八年度内を目途に地図確定のための測量作業を行いますとともに、保安林の解除に向けた事前協議を行っていると伺っており、平成十九年度は用地買収のための測量などの作業を進めていく予定と伺っております。  以上でございます。 38: ◯副議長(相沢芳則)次に、伊藤新治郎君に発言を許します。     〔四十三番 伊藤新治郎登壇〕(拍手) 39: ◯四十三番(伊藤新治郎)お許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  まず、一月十八日急逝されました故櫻井正孝副市長の御冥福を心からお祈り申し上げ、哀悼の意を表します。  さて、去る二月十三日、平成十九年第一回定例会に当たり、梅原市長の並々ならぬ市政運営の所信の一端を拝聴いたしました。二〇〇七年度一般会計当初予算案は、厳しい財政状況から歳出抑制を強いられ、本年度当初予算四千七十八億一千七百万円に比べ一%減の四千三十九億一千余万円となった中で、本来、どの施策も本市が直面する課題でありますけれども、市長は各分野の優先事業を絞り込み、子育て家庭への総合的支援や障害者対策並びに学力向上にかかわる教育等について重点配分されました。昨年は、乳幼児に対する虐待や家庭内暴力、学校でのいじめなどの憂慮すべき出来事が相次ぎ、加えて子供たちの学力低下も懸念されております。このような状況にあって、仙台の未来を担う子供たちの教育と子育て支援は極めて重要な課題であるという認識のもとでの予算配分であろうと推察いたすものでありますが、まさに時宜を逸することなく生活現場に密着した施策を講じられたことに対し敬意を表するものであります。  そこで、本年度予算編成に当たって、子育て家庭への総合的支援や障害者対策並びに学力向上等に係る教育問題に力点を置かれたことについて、まず市長の御所見をお伺いいたします。  本市のみならず、急激に大きな音を立てて少子化が進行しており、九百九十三年後の西暦三〇〇〇年までには限りなくゼロに近い二十九人の人口になると指摘されているこのとき、現在、すこやか子育てプラン第三期行動計画に基づき、このプランの基本理念である子どもがすこやかに育つまち仙台の実現に向けて取り組んでいることに加え、仙台市緊急少子化対策子育て支援アクションプログラムとして取りまとめられ、今後はこのプログラムに沿って安心して子供を産み育てられるよう子育て家庭への総合的な支援に鋭意取り組んでいく旨、表明しておられます。  このプログラムでは、ヒアリング調査などをベースとした現状分析を行い、それを踏まえ、地域支援、両立支援、経済的支援の三本柱を打ち出しております。市当局は、プログラム策定の過程において、本市の子育ての現状をどのように分析されたのか、そして、その結果として何が最も緊急の課題と据えたのか、具体的にお示しいただきたいと思います。  御当局は、三本柱のうち地域支援の面においては子育てふれあいプラザの増設を初め在宅で乳幼児を育てている家庭を対象とした子育て支援室の整備などを進めることとしておられます。子育ての孤立化を防ぐためにもこうした場の整備は非常に大切で緊要な課題であり、ぜひ精力的に取り組んでいただきたいと考えます。  加えて、子育ては行政も十分な支援を講じる必要があると同時に、地域全体で支える必要があると考えます。現在、NPOなど地域での子育て支援活動も活発になってきておりますが、家庭、学校、行政がそれぞれ連携した形で役割を果たすとともに、地域ぐるみで子育てを支援する、子供たちの健全な成長を支援する、このような地域力をしっかりと育てることが大事だと思いますが、この点についてどのように取り組んでいかれるお考えかお伺いをいたします。  次に、学校教育に関連して数点お伺いをいたします。  明治維新の中で近代の学校教育がスタートし、百三十年を経過しようとしています。さらに、今、学校教育は二十一世紀に生きる、よりたくましく個性豊かな思いやりのある人間形成に向けて新たな転換期に差しかかっております。今、一番強く求められているのは、日進月歩の激しく変化しつつある現代社会、しかも情報化、国際化がますます進展する世の中を強く生き抜いていく児童生徒の育成にあると思います。つまり、こうした社会の変化に子供たちみずからが主体的に対応し、困難に立ち向かう強い意思と、問題に直面してもそれを自分の力で解決しようとする能力を持つよう自己を高め、さらに、だれもがふるさとを持ち、家族、地域社会、そして祖国という共同体の構成員として、その規範や価値を尊重し、発展させる責務を担っていく児童生徒の育成こそ、学校教育、社会教育、家庭教育に課せられた命題と思います。  平成四年度から全面実施された教育課程の精神もここにあり、あらゆる学校教育活動の場でその実施に向けて努力が続けられていると思います。このときから一、二年生に生活科という新しい教科が誕生し、さらに平成十四年度から導入された土曜休業による週五日制もこのような趣旨に立つものと言えます。長い教育の歴史の上で大きな節目の時期を迎えて幾久しい現在、学校教育現場にはどのような課題が生じてきているのかお伺いいたします。  不登校を初め、非行やいじめなど、課題を抱えた児童生徒が依然として多いことは極めて憂慮しなければならず、こうした実態を見過ごすことはできません。その要因を考えてみますと、家庭に起因するもの、友達関係や教師及び学校生活に原因があるのではと思われるものなど、さまざまであろうと思いますが、当局はこれに対しどのような取り組みをし、対応してきているのかお伺いをいたします。  温かみのある信頼に支えられた人間関係づくりは最も大切な解決策の一つと考えております。そのためには、学校、家庭、地域社会の強い連携、児童生徒の健全育成活動等々が極めて重要であると思いますが、御所見をお伺いいたします。  ここで、私なりの国旗、国歌について申し述べさせていただきます。  経済と情報のグローバリズムが進み、物、金、人、情報が自由に行き交う今は、各国ではこれまでにも増して明確な国家意識を必要とするようになってきている気がしてなりません。国旗、国歌は、国家を象徴するものであり、その国の歴史や理想をあらわしたものであると思います。国を愛することは国旗、国歌を尊重する態度につながり、また自分の国を愛することで初めて他の国を理解することができると思うのであります。何より自国の国旗、国歌を尊重する態度が必要であると思います。そして、基本的な国際儀礼として他の国の国旗、国歌をも尊重することが大事だろうと存じます。  そこでお伺いいたしますが、本市の市立学校すべてでどのような取り扱いになっているのかお示しください。  先ほども触れましたが、昨年来、いじめによる子供たちの自殺が相次ぎました。追い詰められ、みずから命を絶つことでいじめを訴える子供たちの悲痛な叫びが聞こえます。人として決して許されないいじめは、いじめている本人もいじめを見過ごしている周囲の人間も、深刻な状況を把握することも感じることもできず、さらに悲劇的な状況となっています。日本の若者たちの心から、人を思いやり、人をいたわり、人の命の重さを感じる心は失われてしまったのでしょうか。いじめだけではありません。昨今の町中で見かける若者の姿には目を覆うものばかりです。バスや電車の中で携帯電話の電源を切るよう車内放送が流れているにもかかわらず、平気で携帯電話でメールにふけったり、さらには化粧や食事をしている若者、道路の真ん中で大声を上げて騒ぎ立て、果ては飲食物を散らかし放題にしている若者たちもおります。命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観、善悪の判断がしっかりでき、マナーやルールをしっかり守るなどの規範意識、他人の痛みがわかり、小さいもの、弱きものを優しくいたわるとともに、社会に貢献していこうとする精神、これらの心をはぐくむには道徳教育の充実がますます重要となると考えますが、いかがお考えでしょうか、お示しください。  最後になりましたけれども、次に市立小中学校の規模適正化についてお尋ねをしておきます。  昨年二月に出されました検討委員会の中間報告から約一年が経過しました。この間、検討委員会では中間報告を踏まえて個別の学校についてそれぞれの地域の実情に応じた検討がなされており、現時点で示されている具体的な方策の方向性もさまざまのようです。特に、山間部や沿岸部での議論では、通学距離の長さや統廃合の学校の規模が問題となっているようです。検討委員会では委員会の最終的な結論に向けてさらに十分議論を深めていただきたいと考えておりますが、通学上の課題や地域の状況は検討委員会で示されたものだけではありません。また、学校は教育施設であると同時に地域コミュニティーの中核としての役割や防災上の拠点としての役割も担っており、地域によっては学校が地域に果たす役割が非常に大きい場合もあると思います。今後、検討委員会において最終的な統廃合案が示され、それをもとに教育委員会が一定規模確保の取り組みを進めていく際には、子供たちの通学上の安全はもちろん、学校や地域の実情についてさらにきめ細かく把握していくことが大事だと考えますが、これについてどのようにお考えなのかお伺いして、一般質問を終わります。  ありがとうございました。(拍手) 40: ◯市長(梅原克彦)ただいまの伊藤新治郎議員の御質問にお答えを申し上げます。  新年度予算の力点についてのお尋ねがございました。これまで御答弁申し上げましたとおり、仙台市の都市ビジョン、あるいは仙台市の実施計画との整合性を図りながら、防災・防犯力を初めとする五つの分野を重点事業分野として位置づけております。  さらにつけ加えますれば、議員御指摘のように、いじめの問題ですとか虐待、家庭内暴力、学校での学力低下、さまざまな問題、そして障害者自立支援法の成立に伴う障害者福祉の現場におけるさまざまな問題、こういった子供さんや障害者の方々などを取り巻く重要な課題、将来の仙台を担う子供たちの健全育成、そして障害者の方々の真に自立した生活を確保することなど、こういった事柄を最重要課題の中に位置づけて重点的に予算配分をしたつもりでございます。  教育の問題について、幾つかの御質問ございましたが、詳しくは教育長の方から御答弁申し上げます。  学校教育現場にはたくさんの問題があること、私も常日ごろ申し上げますとおり、学校の先生方、心ある、良識ある、一生懸命子供たちをいとおしんで愛しながら学校現場で頑張っておられる先生がたくさんいらっしゃることはよく承知しております。他方、大変残念なことに、不祥事を起こす教員が残念ながら後を絶たない。当該児童並びにその御家族、保護者の皆様に改めて心から市長としておわびを申し上げます。大変に遺憾なことでございます。再発の防止に向けて全力を尽くすように教育長にも強く指示をしているところでございます。  学力の低下の問題につきましては、後ほど教育長から御説明させますが、基礎学力がしっかりしてこそ初めて問題解決能力、応用力が養われるものでございます。基礎学力をおろそかにして問題解決能力、応用力と幾ら言っていても、それは基礎学力に裏打ちされたものでなければ意味はございません。このことを念頭に教育長を初め教育部局から大変にすぐれた案が上がってまいりましたので、それを高く評価し、今回の予算措置に至ったものでございます。  次に、国歌、国旗についての御指摘がございました。  議員御指摘のとおりであると思っております。およそ世界広しといえども、国歌、国旗、とりわけ、例えばピアノ伴奏を拒否した学校の先生が処分され、それが裁判ざたになるといった本末転倒のことが起きている国は、世界広しといえども日本だけではないでしょうか。大リーグで活躍している松井秀喜選手を初めゲームが始まる前にアメリカ合衆国の国歌を斉唱し、国旗に敬意を払う、そういったテレビを通じて報道されている光景を見ながら、日本の子供たち、仙台の子供たちもいろいろと感ずるところがあると信じております。  そのほかの御質問につきましては、関係局長から答弁を申し上げます。  以上でございます。 41: ◯子供未来局長(荒井崇)私からは、子育て支援に関する御質問にお答え申し上げます。  まず、本市の子育ての現状分析と、最も緊急ととらえた課題についての御質問でございます。  御質問にございましたように、子育て中の保護者の方々、また地域で子育て支援活動を行っている方々へのヒアリング調査などを通じまして、子育て家庭の状況の具体的かつ詳細な把握に努めてまいったところでございます。  これらの結果、家庭のみで子育てされている乳幼児、特に三歳未満児を持つ多くの家庭におきまして、子育てについて相談、また他の親子と情報交換、また交流できる場がないと強く感じていらっしゃいますし、また子育て支援に携わる多くの方々が、幼稚園、保育所に入る前の子供のいる家庭におきますしつけや、また子育ての知識不足に強い危機感を感じるなど、子育ての孤立化とか、また子育て不安の深刻化が浮き彫りとなってございます。そのため、その対応が緊急の課題だと判断いたしたものでございます。  続きまして、地域ぐるみでの子育て支援、子供たちの健全な成長を支援する地域力の育成に関する御質問にお答え申し上げます。  今回のアクションプログラムの基本的な柱の一つは、子育ての孤立化や子育て不安に対する地域支援でございます。御指摘のように、地域支援に当たりましては、子育て家庭を地域ぐるみで支援するための環境づくりが基本であると考えてございます。そのため、このアクションプログラムにおきましては、ハード面の整備をいたしまして、子育て家庭を総合的に支援する子育てふれあいプラザを二カ所増設いたしますし、身近な地域支援拠点といたしまして子育て支援室を十二カ所整備いたす予定でございます。ソフト面におきましては、保育士による訪問型の子育て支援の新設ですとか、身近な子育て支援者としての子育てサポーターの育成ですとか、また子育て支援のネットワークの形成など、子育て家庭をきめ細かく支援する事業の充実や、また環境整備を図ることといたしております。今後ともハード・ソフト両面での子育て支援の充実による地域の子育て力の向上に取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 42: ◯教育長(奥山恵美子)私からは、教育に係る数点のお尋ねにお答えをさせていただきます。  初めに、現在の学校教育現場における課題についてのお尋ねでございますけれども、児童生徒にかかわる課題としましては、昨今の国民的な関心事となっております学力に関する問題がございます。その背景といたしましては、児童生徒の学ぶ意欲の低下、また、きちんとした生活習慣がなかなか身についていないといった問題があろうかと存じます。そこには社会状況の変化とともに、家庭のあり方も大きな影響を与えていると考えているところでございます。また、きめ細かに長い年月をかけてはぐくまれるという意味では、本来家庭や地域でこそ培われるべきさまざまな規範意識や、また食育に関する問題も出てきております。したがいまして、学校教育の現場では単に学校内での努力にとどまらず、これまで以上に家庭や教育との連携協力が求められている状況にあると認識をいたしております。  次に、課題を抱えた児童生徒についてでございますが、現在、いじめや不登校にはさまざまな原因が考えられるため、具体的なケースにそれぞれ適合した対応策をとることを第一としております。未然の防止のためや初期対応という観点からも、すべての教職員にリーフレットやハンドブックを配布しますとともに、問題行動対応のための実践的な研修を行うなど、教職員の資質の向上を図っております。  これらの児童生徒の問題行動等の背景には、御指摘にもございましたように、学校、家庭及び地域などの要因が複合的に絡み合っていると認識をしております。これらを解きほぐしていくことができるのは、やはりお話の中でありましたような信頼に支えられた人間関係、そこのところに究極は尽きるのかなというふうに考えるものでございます。教育内学習活動を通しての人間関係の形成とともに、学校外の中では御指摘の地域ぐるみ生活指導連絡協議会といったような機関とともに、あいさつ運動や奉仕活動などにも取り組んでおりまして、こうした健全育成活動等を展開することとあわせて、課題を持つ児童生徒が一人でも少なくなるよう教育委員会としても全力で取り組んでまいりたいと考えております。 43: ◯副議長(相沢芳則)時間を延長いたします。 44: ◯教育長(奥山恵美子)次に、国旗、国歌についてでございますが、文部科学省の学習指導要領において「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」と示されております。これに基づき、市内のすべての学校におきまして入学式や卒業式で国旗掲揚と国歌斉唱を行っているところでございます。  次に、道徳教育の充実についてでございますが、議員御指摘のとおり、命や人権を尊重する心、マナーやルールを守る規範意識、思いやりの心などの育成は大変重要であると認識しているところでございます。これらの心をはぐくむために、道徳の時間を中心として、学校の教育活動全体を通してさまざまな活動を行っております。道徳の時間では身近なテーマをもとにお互いの考えを述べ合い深めさせるといった授業を行うことにより、子供たちの心を耕すことにつながっていくものと考えております。例えば、保護者の方々から赤ちゃんが生まれたときの思いを語っていただいたり、さまざまな職業の方から体験を話していただいたりするなど家庭や地域の協力をいただきながら道徳の教育に取り組んでいるところでございます。今後も社会という共同体の中で豊かな心を持った子供たちをはぐくむ道徳教育の推進に努めてまいりたいと考えております。  最後に、小中学校の規模等の適正化についてのお尋ねにお答えをいたします。  検討委員会におきましては、対象校及び隣接校の概況や児童生徒数の将来推計、地域の状況等の資料をもとに御検討をいただいております。さらに、委員の方々にも現地を視察していただき、より実態に即した議論ができるように努めておりますが、御指摘のとおり、地域の方々にしかわからない課題もあるものと存じます。また、学校が地域コミュニティーの中で御指摘のような重要な役割を担っているということも十分認識をいたしているところでございます。検討委員会から最終報告をいただいた後、教育委員会におきまして実施の計画を策定し、地域の皆様との合意の形成を図ってまいります際には、そうしたさまざまな御意見や御要望を十分に伺い、地域地域の特徴を詳細に把握しながら丁寧に進めてまいりたいと、このように考えている次第でございます。  以上でございます。          ────────○────────
    45: ◯副議長(相沢芳則)お諮りいたします。本日の会議は、この程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 46: ◯副議長(相沢芳則)御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  なお、本会議は、明日、定刻再開の予定であります。  本日は、これをもって延会いたします。     午後五時三分延会...